キリノート

get the best of both worlds

Sony PCM-D10を使用したポッドキャスト収録、Logic Pro X でのステレオ分離の実践方法

ソニーのPCM-D10という巨大なICレコーダーが職場の備品にあるので、これを今度のイベントでのポッドキャスト収録に使ってみることにしました。

XLR入力が二つありますので、これにそれぞれ有線でマイクを接続すれば話者2名でライブ録音ができそうです。ただしヘッドフォンはステレオミニで1つしか刺さらないので、街頭インタビューするような感じ(インタビュアーがモニターしながら録音して、インタビュイーはマイクに向かって話すだけ)になりそうです。

マイクはダイナミックもコンデンサも対応できる(電源を供給できる)んですけど、イベント時のような騒々しい中で、かつ手持ちというラフな状況なら、ダイナミックが無難でしょうね。

本体設定でモノラルではなくステレオ、そして録音ファイル形式はステレオの2トラックを確実に分離して後処理したいのでmp3ではなくLPCM(何でもいいんだけど44.1khzの24bit)に設定。

録音すると、ステレオの .wav ができあがります。

Logic Pro X で、これを読み込むと、ステレオの1トラックになってしまいます。これをLとRで分離して、別々のトラックでエフェクトをかけて仕上げたいです。

ウェブで調べたんですが、微妙に古いヴァージョンのLogic Proの情報しか出てきませんでした。

現時点でのLogic Pro X (10.8.1) だと、以下のような手順でステレオ録音された .wav ファイルをLとRで分離して、モノラルの2ファイルにすることができました。

1. オーディオファイルを読み込んで、右側の「ブラウザ」でオーディオファイルを選択して、上のメニューの「オーディオファイル」を開く。

2. メニューから「リージョンを別名で保存...」を選択。

3. ファイルを書き出すメニューで、「ステレオ変換」の部分で「インタリーブをスプリットに」を選択して、指定の場所に書き出すと、L と R に分離されたオーディオファイルができあがります。

インタリーブステレオファイルはLogic pro Xの標準のステレオ形式で、そのLとRのトラックにわざわざスプリット(分離)するという感じです。

4. こんな感じでLとRと名前がついたファイルがセットでできます。このままだと、LだけをLogic Pro Xに読み込んでも、自動的にスプリットステレオファイルとして扱われて、LとRがセットで読み込まれてしまいます。

5. そこで、そのリンクを解除するイメージで、ファイル名からLとRを取って改名します。そうするとそれぞれ単独のモノラルオーディオファイルとしてLogic Pro Xで扱えるようになります。

以上です。

一旦、変換する手間が必要でしたが、イベントで収録するオーディオファイルがそれほど多数にはならないと思うので、自分の場合はこれで大丈夫そうでした。まとめて変換できるかどうかは試してなかったです……また実際のイベントの際に、試してみます。