キリノート

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60分ポッドキャスターが60秒のYouTubeショート動画に挑戦してみた

ポキ研の「115 – 公式切り抜きで名番組を味わう/ポッドキャストの墓場/なぜ93%の番組が7エピソード以下で放置されてしまうのか?」で、どんな1時間越えの有名ポッドキャスト番組でも5分以内で魅力を伝えられるんだ、というような話をしました(ぜひ聞いてください)。

そこで「僕も公式切り抜きに挑戦してみないとですね」という話をしましたので……有言実行で、作って公開してみました。

挑戦したのは、YouTubeショートです。

結果としては、テーマによりますが、ポッドキャストとは思えないぐらい再生回数が伸び、それなりにフルレングスのポッドキャスト本編への流入もあるようでした。チャンネル登録者数も増えました。「テーマによる」というのは、そのときにYouTubeで多くの人が検索しているようなコンテンツに関するポッドキャストだと、かなり多く表示されますね。

YouTubeショート動画は、まったく未知の世界でしたので、手探りで……学習しつつ、試行錯誤しつつ、以下のような感じで仕上げました。

  • 動画は縦長。スクエアでも良いようですが、1080x1920になります。フルHDの1080Pをそのまま縦にした解像度ですね。そんなに縦長とは思っていませんでした。
    • ポッドキャストなので動画はないので、何か画像が必要です。縦長用の背景画像はKeynoteで適当に作りました。これに字幕だけ焼き付けます。
  • 長さは最長で60秒。5分どころじゃなかったです😅 自分のポッドキャストのステレオミックスにMP3から60秒を切り出して、そのまま使う感じで。
    • 切り出す箇所の目星をつけるためには、番組が書き起こされていて、時間も記されているListenが役に立ちました。
    • 60秒でも長いぐらいで、本当は30秒ぐらいが目標らしいです。でも元がポッドキャストだから60秒ぐらいで勘弁してほしい。
    • ライセンスを持っていたFissionで完パケのMP3を直接切りましたが、今後はショート作る前提ならLogic Proでのポッドキャストの編集時に60秒以内の音声をあらかじめ切り出しておく(バウンスしておく)ようにしたいと思います。
  • 動画の編集はDavinci Resolve Studioで、字幕もつけました。字幕はDavinchiのAI機能でつけて、軽く表記や改行を編集して、エンコード時に動画に焼き付けます。
    • 縦長動画=横幅狭いので、字幕はDavinci Resolve Studioの設定でスタイルをNetflix、1行を10文字まで、これをダブル(2行)で出力させ、場合によっては手動で3行に編集しました。
    • 60秒ぐらいだと、手動で字幕の表記を直しても苦痛ではなかったです。
    • Davinci Resolve Studioからデリバー(書き出し)する際、YouTubeプリセットだと字幕を焼き付けられないので、カスタムでデリバーする必要がありました。
    • 僕がたまたまDavinci Resolve Studioのライセンスを持っていただけで、これはどんなアプリでもいいんだと思います。
  • 縦長のYouTubeショートは、下部分と右部分がYouTubeのインタフェイスで隠れるので、字幕は画面下ではなく画面真ん中に入れる必要があると思いました。最初は下でやりましたが、真ん中でリテイクしました。
  • YouTubeでの配信時では、通常の動画と同じ手順ですが、動画タイトルか解説欄に #shorts と入れることで、YouTubeショートとして認識されるようです。
    • ショート動画のサムネイルは選べないらしい。
    • ショート動画がプレビューされる時間は3秒らしい。
  • 現時点では、ショート動画から、長尺の通常動画(関連動画)への誘導ができるようになっています。どれくらいのユーザーが誘導されてくれるのかは未知数ですが、ポッドキャスターにはありがたい機能です。

作って公開してみての感想

  • 字幕の焼き込みは必須。
  • きっとプロはプレビューの3秒に落とし込んできてる。
  • ポッドキャストの副産物としては、そんなに再生回数が増えなくても番組への導線が増えるなら嬉しいかな。
  • みんなチャンネル登録して欲しくなる😆

以上です。大学でやっているポッドキャストを、恒常的にYouTubeにもアップロードしていますので、そちらでYouTubeショートを試しました。このブログのリンクからゼミっぽいポッドキャストに飛んでご確認いただければと思います💦