キリノート

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ポッドキャスト・セッティング 2023年版

ポッドキャスト収録の機材(2023年版)をメモってみました。

自宅で収録する個人ポッドキャストのセッティングです。毎週1本、隔週で1本、合計で月に6本ぐらいのポッドキャストをワンオペでリリースしている人(私)の機材です。

2022年はたまにマイクを入れ替えたりして実験してたんですが、2023年はずっとこのセッティングのまま録ってる気がします。もう面倒になってきました。とにかく思い立った時にスピーディにトラブルなく録れることが大事です。

マイク

シュアのBETA57A、ダイナミックマイクです。石橋さん・鳴海さんの『プラットフォーム』収録の際もコレを自宅から持参したと思います……。

マイクスタンド

ゲーム実況用として売られていますが Elgato Wave Mic Arm LP です。配線はマグネットのカバーを外して中に入れるだけなので簡単です。上下の可動部はネジ式で、バネがないのでキリキリ言うことがないです。今みたらカラバリでホワイトが出たんですね。デスクの色合いによっては白のほうがいいかも。

マイクホルダー

なぜかショックマウントになってます。今使っているのは、ダイナミックマイクですが、コンデンサマイクを使っていた名残というのと、このホルダーは四方向からネジでマイクをホールドさせるので、かなり柔軟にマイクに対応できるんですよね。ちょっと角張ったかたちのUSB接続のマイクを固定していたときもあります。

ただ、ちゃんとこれにマイクをマウントすると、デスクに響くキーボードのタイプ音とか拾わなくなるのですごいなと思います。

オーディオインタフェイス

定番品ですがMOTUのM4です。個人で使うなら、どうせマイク入力の数は変わらないので、M2でも問題ないですね。

ポッドキャスト収録に使うには、マイク入力をヘッドフォンでダイレクトにモニターできることが大事なのかなと。

リビングで編集作業する時にはシュアのMVIを使ってます。収録には使わないです。一応ヘッドフォン出力はついてるんですが、モニター機能がイマイチ(音量の調節)な気がするんですよね……使いこなせていないだけかもしれないですけど。

モニター

ヘッドフォンです、が、ここに出すのも恥ずかしいぐらいのもので、遥か昔(20年前!?)に買ったものです。イヤパッドの部分はボロボロになったので互換品に交換しました。久々に価格を調べてみましたが、20年前より安く買えますね;

あ、今年(2023年)にコードをカールコードにしました……が、まあ、これは元のストレートケーブルのままでも別に良かったかな……安い互換品です。

DAW

MacBook で Logic Pro です。

iOS版はサブスクですが、Mac版は買い切りなのでおすすめです。

MASTER OF Logic Pro X[改訂第2版]

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  • 作者:大津 真
  • ビー・エヌ・エヌ新社
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プラグイン

基本、Logic Proに内蔵されているプラグインしか使ってません。でも各トラックのノイズを抑えるためにNS1は100%刺さってます。NS1のライセンスだけで3つ持ってると思います……。

他にもプラグイン iZotope RX10 は持ってますが、ゲスト収録時にリップノイズや部屋鳴りが気になった時に使うだけで、常時使っているわけではないです。僕の環境なら自宅で自分の声を取るだけならRX10は不要ですね……。

まとめ

要はマイクだけあれば良いのです。が、そのマイクを適切に使うために「マイクの周辺機器」が必要な感じですね;

USBマイクを一つ立てておけば、ゴタゴタした周辺機器は不要になります(2022年はそのようなセッティングでも収録していました)。

自分は2019年にポッドキャストを「リブート」するときに、とにかく負担を減らそうと iPhoneオンリーでスタートしました。その意味では iPhone だけで全然問題ないんですけど、5年目になってみると、やっぱりそれなりに機材が揃ってました;

それでも、2008年から始めた時に比べれば、機材ははるかに少量・軽量になっているので、今はポッドキャストを始めやすい時代だなと思います。

本当にどうでもいいけど700円のスマホ肩掛けストラップを5000円級にするハック

スマホの肩掛けしてますか。ジーンズのお尻ポケットに入れていてもいいんですが、座るたびにポケットから出すのが面倒で、自分は職場では肩掛けストラップをしてたりします。自転車に乗る時も、脱落防止の命綱を兼ねて肩掛けストラップをつけてポケットに入れてたりします。

そこでずっと思っていたのは、ブラックラピッドのカメラストラップみたいに、スマホをぶら下げている金具の部分が、紐をシャーーーッと走ってきて欲しいんですよね。これ意味わかりますか??😅

ブラックラピッドのストラップはすごく便利なんです。ぶら下げる金具の部分が、紐のある部分に固定されているんではなくて、円環が紐に通ってるだけみたいになってる。ストラップ自体は動かさなくても、カメラだけをさっと前に持ってこれる。これ、使ってみるとわかりますよ、もうこれしか使えないってなりますから。

このブラックラピッドのストラップにスマホを吊るして使ってもみたんですが、さすがにちょっと日常では大袈裟なんですよね……。

で、このブラックラピッドと同じようなスマホの肩掛けストラップがあったらいいなと思ったんです。冬は厚着もするし、紐の部分は滑らないので動かしにくいんで、金具の部分(スマホ)だけさっと前に持ってきたいんですよね。で、探したらありました。CASETiFYのストラップがそういう構造になってますね。

でもね、高いんですよ。5000円するのかな。さすがにね、このブランドが好きなら全然いいですけど、機能だけを求めて、ただの紐に5000円は出せないなと僕は思ったんですよね。

でね、発見しました。700円の肩掛けストラップでも、ちょっとDIYすればCASETiFYと同じ仕組みになることを。

こちらのTzcizというブランドのストラップが、カラバリもすごくたくさんあって、いい具合にDIYできるんですよ。

こんな感じで、金具の部分を簡単に取り外せるんです。末端のカップ型の部分も、紐が折りたたんで入れてとめてあるだけだから、簡単に外れます。700円のストラップの構成部品をちょっとDIYで入れ替えるだけで、5000円のストラップと同じ構造になりました。

ちょっとパズルっぽい感じはありますけど、頑張ってみる価値はあります😃

Tzcizのストラップは、スマホ吊るすタグがちょっと安っぽいんですけど、↑のような別売りのタグを買えば解決できます。でもまあ、付属のものを壊れるまで使い切ればいいと思います。

ブルックスの皮サドル、しかもスプリングつきがよい

スポーツ自転車の沼といえば「サドル沼」と言われるほど、初めてロードバイクのようなスポーツ自転車に乗り始めて悩む人が多いのは、お尻の痛みです。スポーツ自転車のサドルは薄くて固いことが多いし、かといってクッション性が高いものにしたとて、お買い物自転車のような乗り心地になることはないので、自分のお尻に合うサドルを求めてジプシーする人も多いです。

自分も、ロードバイクに乗り始めた時はやっぱりお尻が痛かったです。

この点は、お尻にほぼ全ての体重を乗っけて走るシティサイクル(いわゆるママチャリ)と、ハンドル(手)とペダル(足)とサドル(尻)の3点で支えるスポーツ自転車では乗り方が違うことを知ること。さらに、お尻の痛みも種類があって、大きく分けると圧迫によるものと摩擦によるものがあること。など、経験での学びがたくさんありました。

結果、自分はスペシャライズドのトゥーぺというシリーズのサドルに落ち着きました。付属品からトゥーぺにして一発で落ち着いたので、沼には落ちてないです。

しかし、落ち着いたと言ってもそもそもロードバイク用のサドルが健康にいいかというと、やはりスピードを求めて色々なことを犠牲にして無理しているから、それはそれで不健康だと思うわけです。

ですので、ロードバイクのレーサー仕様から徐々に撤退する中で、サドルもリラックス仕様に変えてしまいました。

現在はブルックスの皮サドル、しかもスプリングがついた「まるでママチャリ」みたいなサドルに変えてしまいました。これに100均のサドルカバーをつけておくと「ママチャリ」にしか見えませんね……。

上の写真は通勤用のシティサイクルにつけているもので、ロードバイクブロンプトンにも同じタイプのブルックスのサドルですが、真ん中に切れ込みが入って圧力を逃す「インペリアル」と呼ばれるモデルにしてあります。

ただ、高いですね! 何にせよコロナ禍を経て値段がぐんぐん上がってるので、自分が買った時の2倍ぐらいの値段になってる気がしますが……今後も値下がりする要素がなさそうだと判断すれば、必要な時に買うのが吉でしょうか。

価格以外にもデメリットはいくつかあります。

皮サドルだと定期的にオイルを塗りこんでメンテナンスしてあげる必要があります。最初はめんどくさそうだなと思いましたが、意外と自分はそういうメンテナンスが好きな人らしく、これは大丈夫でした😆

むしろ気になるのは、バネの部分が走行中にキィキィ鳴ることでしょうか。これは体重がかかってバネが伸縮している証拠なので仕方がないのですが、ほぼ無音でコーーーと走るロードバイクの場合だと、ちょっと気になりますね。異音がするとめっちゃ気になるですか。でも、まあ、デメリットかと思うのは、それぐらいです。

ブロンプトン用のトートバッグ

ブロンプトン用のサードパーティ製のトートバッグを買ってみました。

CHROMEは自転車アパレルではメジャーなブランドですね。僕もフラットペダル用のシューズをずっと使ってます。かっこいいです。

これ、大型のトートバッグという風情ですが、ブロンプトン純正のフロントキャリアフレーム(別売りです、注意)を差し込むことができるので、車体への装着感は純正と変わらないです。

ちなみに気になるブロンプトンへの適合性ですが、Sハンドルとも干渉せず使えます。これ、購入前にかなり慎重に調べました😀

ですので、SバッグのようなSハンドルに適合したフロントキャリアフレームが手元にあれば、そのままこのトートバッグに差し込むだけで使えます。ただ、僕の場合、手元にSハンドルに適合しない(Mハンドル〜向けの)背が高い純正のフロントキャリアフレームが一つ余っていたので、これを使いたいなと。

結果としては、大きなサイズの純正キャリアフレームでも、上の取手の部分を切断してしまえば、トートバッグにちょうど収まり、ブレーキのワイヤー類に引っかかることなく、Sハンドルのブロンプトンでも使うことができました。

ざっくり、万能ノコギリで切り落としました😆

最近はこの取っ手部分が最初からついていない純正フロントキャリアフレームが販売されてますので、最近のユーザーさんなら問題ないと思います。自分のブロンプトンは2012年に購入したかなり古いモデルで、合わせて購入したバッグ類もその当時のものなので、こんな加工をしてみた感じです。

ガザ地区が名古屋市とほぼ同じ面積と人口だと想像してみると

マストドンのタイムラインで見かけて気になった『ガザに地下鉄が走る日』を読んでみました。これは面白いエッセイです。

岡さんが、島国の人間には決してわからないという、陸続きの大陸における国境線の感覚。「国境と国境のあいだには、場合によっては数キロ以上に及ぶ緩衝地帯が存在する」(p.14)こと、そしてそれを身をもって体験したという岡さんの昔話。国境という線があり、それを跨げばすぐ隣の国がある……かと思ってトルコの出国管理をでたら、深夜の、真っ暗闇の砂漠が広がる。どこにも隣国のシリアの入国管理所は見当たらない、どうすればいいの……という衝撃は、もしその場に置かれたらとてもリアルなものだと私にも感じられました。

このエッセイ集のタイトルになっている「ガザに地下鉄が走る日」は、もちろんガザに地下鉄が走る日など来ないのだが、それを前提にしたアート作品(まるでガザに地下鉄が開通したかのように地下鉄の路線図を作り、さらにその空想上の駅がある場所に「メトロ」の看板だけ設置して写真を撮っていったムハンマド・アブーサルによる作品)に由来している。

そこでふと思った。ガザには地下鉄を走らせる(妄想させる)ほどの広さがあるのか。

僕が調べたところ——というか、ChatGPTに「ガザ地区名古屋市で例えて」と無茶振りしてみると(正しい生成AIの使い方)——現在「屋根のない絶滅収容所」と呼ばれているイスラエルガザ地区(約365km2)は、概ね名古屋市(326km2)と同じ広さ。ガザ地区の人口は最大で220万人と推定され、名古屋市の人口220万人と並んでいる。このへん、間違ってたらご指摘いただければと思いますが。

なるほど、名古屋市ぐらいの面積の中に、人間が200万人閉じ込められている。そこにイスラエルから空爆がおこなわれている。地下に手掘りのトンネルが張り巡らされている。それぐらいの規模感で想像すると、連日の報道で、ガザ地区内で避難勧告が出るであるとか、北部から南部へ人が移動しているだとか、そういった動きが生々しく想像できるような気がする。それぐらいの広い面積と人口がガザ地区には閉じ込められているのである。

無知を晒すようで恥ずかしいですが、ガザ地区は「地区」という言葉が持っているニュアンスに引きずられて、もっとすごく小さくて狭いエリアを想像していました。そんなことないですか?

日本のニュース報道は見ていないのでわからないのですが、ガザ地区側がテロリストという見立ては、岡さんが『ガザに地下鉄が走る日』でも書いているように、ちょっと違うんだろうなと思います。もっと歴史のコンテクストで見ないといけないなと。

ビールのクーポンがやたら出るのはいいんだけど

よく行くスーパーで、顧客の購買履歴に基づいてパーソナライズされたクーポンが発行されます。

2023年10月の酒税法改正でビールの税率が引き下げられ、結果としてビールの市販価格が下がったこともあって販促中なのか、ビールのクーポンが出る出る。1本あたり50円引きとか80円引きとか。夏はビールをよく買っていたのもあって、僕は見込み客だとアルゴリズムに判断されているのか、朝のパンを買っても昼の弁当を買ってもビールのクーポンが出ます😆

ビールの銘柄は指定されているので、クーポンを使ってそのビールを買うと、またそのビールのクーポンが出て、またそのビールをそのクーポンで買うと、さらにまたそのビールのクーポンが出て……と、こっちもヤケになってクーポンが出なくなるまでそのビールを買い続ける羽目に。

安いからいいんだけど。いや、買わないのが一番お得なのはわかっているんですが……。

ちなみに涼しくなってくると、焼酎が美味しいですよね。これからの季節は焼酎のお湯割りです。ビール、もういらないです。

MINIの思い出の香りは排気ガスの臭いだったのかもしれない

自分で初めて買った車がMINIでした。2シーターのクーペです。意外にもロードバイクを積載できる程度の荷室容量はありました。このMINIクーペは、そもそも不人気車種だったようで安く中古で買えたのですが、手放した時には買った値段より高く売れました。今では流通する台数も減り、中古でも手に入りにくいレア車種になってしまったみたい。乗っている人は大事にしてあげてください🥺

さて、そんなMINIのことを今でも思い出すことが多いのですが、ずっと気になっていたのが車内の香りです。

MINIに乗っているとき、車内の乗り込むとふわっと香ってくるなんとも形容できない香りがあって、気に入っていました。MINIのディーラーでも尋ねて「なんか、芳香剤ついてたり、洗浄したりしましたか?」と、担当者の人に嗅いでもらったりしたんですが「え、何???」という反応でしたね。カー用品店で似たような芳香剤があるのかなと探し回った時期もありました。

ところが先日、偶然、今乗っているトヨタ車(ハイブリッド)のエンジンを屋内駐車場でアイドリングさせていたら、「あれ、この臭いは、もしかして……😆」

ちょうど10月末で涼しくなってきて、ACをオフにしていて、外気導入モードにしていて、たまたまちょっと閉鎖された空間でアイドリングさせて、ハイブリッドのバッテリーも少なくなっていてイグニションONと同時にエンジンがかかった……と、いろいろな諸条件が揃ってですが、その排気ガスの臭いは、 MINIの車内にほのかに香っていたものと、よく似ていたんですよね……。

もしかしてMINIの車内の香りは、排気ガスの臭いだったのかな……。「香り」と「臭い」は同じものですが、なんだかだいぶ落差があります。

自分はサーキットに行っても、オイルや排気ガスの臭いにノスタルジーを感じる世代ではありますが、ICE(内燃機関)が過去のものになりつつある時代、こういったさりげない香り(臭い)も記憶から失われていくのでしょうか……。