キリノート

get the best of both worlds

エド・シーランを生み出すためには

誰がスターになるのかなんてわかんないよねって話です。

エド・シーランのだいぶ初期の曲ですが、Castle on the Hill という曲が好きで、最近またよく聞いています。下に公式MVを埋め込んでおきますが、もし外部サイトでみられなかったら、直接YouTubeで見てください。

 www.youtube.com

 

映像でも表現されていますが、この曲は彼がおそらく仕事場のロンドンから、久々に実家のある故郷(たぶんサフォーク、ロンドンの北東)まで車で帰るときの気持ちを歌った曲です。シーランのほとんどの曲と一緒で、コードは4つぐらいがループしているだけなんですが、不思議とサビにくると爽快感がある。クルマが好きなひと、ドライブが好きなひとはきっと気持ちよくなれると思います。

ちなみにこの曲の歌詞に出てくる、クルマで走りながら彼が口ずさむという Tiny Dancer という曲は、エルトン・ジョンの曲ですが、ぜんぜんこの曲のテンポよりゆっくりで、なんとなく肩透かし。めっちゃ田舎道をトバしながら、そんなゆったりした曲を歌ってるんか!と。僕だったらTiny DancerではなくCastle on the Hillを口ずさみますね。

エド・シーランといえば世界中で売れていて、アメリカでも英国のアーティストの曲がランキングのかなりを占めていたようです(2022年かな)。

英国では、ポップミュージック含めて文化にかなりお金をばら撒いているようで、そのばら撒いているお金は、結果として芽が出なかった若手にもたくさんのお金を出しているというわけで、効率としては悪いということになるかもしれません。しかし、その無名の若手の中からエド・シーランやアデルみたいな、メガヒットを出せるミュージシャンが1人でも2人でも出てるんだから、国家の文化政策としては大成功なんでしょうね。

まあ、売れれば成功ってわけでもないですけどね。いろいろな基準があるので。

F1ドライバーも若いうちから厳選した才能に大金を投じるよりも、広く薄く若手にお金をばら撒いて、その中から1人でもF1に行ければオッケーぐらいの規模がたぶんいいんだろうなあとか、研究者に対してもお金を薄くばら撒いてその中から1人でもノーベル賞取れればオッケーとか、そういう規模でやるには日本は貧しすぎるのか。……など、エド・シーランの Castle on the Hill を聴きながら思いました。いい曲なので聞いて、ぜひプレイリストに入れてください。さらに英国が儲かります。